10月11日から20日まで実施された全国地域安全運動では、県内各地区の防犯協会が様々な活動に取り組みました。遠田地区防犯協会連合会においても、犯罪のない明るい地域社会をつくるため、児童から高齢者までの多様な年代を対象として工夫を凝らした活動を展開しました。その活動の一部を紹介します。
〇 多くの関係機関・団体が参加しての全国地域安全運動遠田地区出動式
全国地域安全運動に先駆けて10月8日(水)に、美里町防犯協会及び実働隊、涌谷町防犯協会、美里町防災管財課、涌谷町総務課防災交通班、遠田地区少年補導員協会、みらい子育てネット涌谷「童里夢」及び遠田警察署の総勢68人が参加して遠田警察署駐車場において出動式を開催しました。
出動式においては、遠田地区防犯協会連合会長(美里町長)及び遠田警察署長の挨拶に続いて、子育て支援団体である「みらい子育てネット涌谷『童里夢』」が特殊詐欺撲滅を願い作成した通帳ケースを美里・涌谷町長及び遠田警察署長に贈呈しました。その後、遠田警察署生活安全課長の号令で参加者が地域内のパトロールに出発しました。多くの関係機関・団体が参加しての出動式は、全国地域安全運動の周知とともに地域住民の防犯意識の向上が大いに期待できる活動になりました。



〇 中学生・高校生防犯ボランティア「アルカス」が中心となっての防犯・非行防止キャンペーンなど
※ アルカスとは小学生、中学生、高校生の子供たちで構成され、主体的に健全育成活動や非行防止活動に参画することにより、自らの規範意識、防犯意識を高めるとともに、子どもたちの視点からより良い地域環境づくりを目指して活動するボランティアです。
10月15日(水)朝の通勤・通学時間帯に、宮城県小牛田農林高等学校アルカス、美里町防犯協会及び遠田地区少年補導員の総勢23人が参加して、JR小牛田駅構内において痴漢・盗撮被害防止、自転車盗難防止及び特殊詐欺被害・加担防止を呼び掛けるキャンペーンを実施しました。キャンペーンでは、アルカスと同じ年代の高校生を中心に呼びかけを行いました。アルカスに所属する高校生からは、充実した活動に満足する声が聞かれるとともに、チラシや啓発グッツを受け取った高校生からは同年代の高校生が参加する活動に興味と刺激を受けている様子がうかがえました。


また、10月16日(木)夕方の買い物客が多い時間帯に、宮城県涌谷高等学校アルカス「涌高ふれあい隊」が中心となり、涌谷町防犯協会、遠田地区少年補導員協会及び遠田警察署が参加して総勢22人により、イオンスーパーセンター涌谷店において万引き防止等キャンペーンを実施しました。キャンペーンでは、来店客に対してチラシや啓発グッツを手渡しながら、万引き防止、自転車盗難防止及び特殊詐欺被害防止などを呼び掛けるとともに、テナント店をまわり、店舗従業員に対しても防犯活動への協力を呼び掛けました。来店客や店舗従業員からは、参加した高校生に対して、「がんばってね」などのたくさんの温かい声が掛けられるなど、とても充実した活動を行うことができました。

美里町立美里中学校では、アルカス活動として、中学生と遠田地区少年補導員が意見交換を行う対話会を実施しました。対話会のテーマは、「インターネットの安全利用について」で、初めに遠田警察署員からインターネットの危険性についての説明があり、その後、参加した美里中学校アルカス20人を4つの班に分け、それぞれの班に少年補導員が加わり討議を行いました。その後、各班の意見発表に続いて、参加者全員が今後気を付けたいことをカードに書き込み、発表しました。今年度に町内の3校が統合し開校した美里中学校においては、今回の活動が最初のアルカス活動でしたが、活発な討議や意見の発表が行われ、とても有意義な活動になりました。



〇 地域イベントにおける防犯キャンペーン
美里町防犯協会は、10月12日(日)に美里町地域おこし協力隊が企画したお祭り「みさとっこマーケット」会場において、防犯キャンペーンを実施しました。キャンペーンでは、防犯協会員が特殊詐欺被害防止を呼び掛けながらチラシや啓発グッツを配布しました。地域の方がたくさん訪れる地域イベントにおいて、幅広い年代の方に被害防止を呼び掛けることができました。会場内には、「#みんとめ みんなでとめよう‼ 国際電話詐欺」のブースが設けられ、5名の方が国際電話の利用休止を申し込まれました。


10月11日から20日まで実施された全国地域安全運動では、県内各地区の防犯協会において様々な活動が展開されました。その中で、大崎東部地区防犯協会連合会が地域の実情を踏まえて行ったコンビニエンスストア責任者を対象とした研修会について紹介します。
大崎東部地区防犯協会連合会では、地区内において特殊詐欺被害が急増しており、また酒に酔った少年が犯罪被害に遭う事案も発生したことから、特殊詐欺に利用される電子マネーカードや酒類を取り扱う地域内のコンビニエンスストアー責任者を集め、研修会を実施しました。
研修会は、10月15日(水)、大崎東部地区防犯協会連合会が古川警察署や大崎東部地区少年補導員協会、大崎東部地区学校警察連絡協議会と連携して実施したもので、大崎市図書館多目的ホールにおいて、地域内コンビニエンスストア責任者35名を集めて行われました。研修会では、参加者に対して特殊詐欺の発生状況や少年非行の現状を説明した後、若手警察官により電子マネーカードを大量に購入する客への声掛け要領や少年が酒類・タバコを購入しようとした際の対応要領について解説した寸劇を披露しました。そして、最後に参加したコンビニエンスストア責任者が意見発表を行い、各店舗の取組みについて情報共有を図りました。
※ 大崎東部地区防犯協会連合会会長の挨拶

※ 古川警察署員による寸劇

※ コンビニエンスストア責任者の意見発表

10月11日から20日までの10日間、全国地域安全運動が実施されました。この期間中に県内各地区の防犯協会が取り組んだ様々な活動を紹介します。
今回紹介する仙台北地区防犯協会連合会の桜ケ丘地区防犯協会は、全国地域安全運動における取組みとして、定期的に実施している広報車によるパトロールや管轄駐在所との夜間パトロールのほかに、大学生を対象とした犯罪被害防止キャンペーンや児童を対象とした見守り活動を実施しました。
〇 大学生を対象とした犯罪被害防止キャンペーン
全国地域安全運動期間中の10月17日、宮城学院職員、東北福祉大学ボランティア職員・学生、少年補導員協会及び仙台北警察署生活安全課員・桜ケ丘駐在所員の参加を得て、総勢27名により、地域内に所在する宮城学院の正門前で犯罪被害防止キャンペーンを実施しました。
キャンペーンは、横断幕やのぼり旗を掲出し、宮城学院の学生に対して、「歩きスマホはやめよう」、「犯罪被害に遭わないように注意しよう」などと呼びかけながら、チラシやグッズを配布して犯罪被害防止を訴えました。



〇 通学児童への見守り活動
全国安全運動期間中の10月20日、仙台北警察署桜ケ丘駐在所と連携し、総勢12名により小・中学生の通学路において見守り活動を実施しました。
見守り活動は、防犯指導隊員や防犯女性部員が「桜ケ丘地区防犯協会」とプリントされた揃いのジャンパーやベストを着用し、地域内5カ所の信号交差点などにおいて、のぼり旗を掲出し通学児童に声を掛けながら行いました。保護者から「お疲れ様です。ご苦労様です」と声を掛けられるなど、一般の方にも防犯協会の活動を理解してもらう良い機会にもなりました。


10月11日から20日までの10日間、全国地域安全運動が実施されました。この運動に合わせ、県内各地区の防犯協会では、犯罪のない、明るく住みよい社会を実現するため、それぞれが工夫を凝らし、様々な活動を展開しました。
その中で、今回は大崎東部地区防犯協会連合会の取組みについて紹介します。
『JR西古川駅前における防犯キャンペーン』
大崎東部地区防犯協会連合会では、10月14日(火)、西古川地区防犯協会及び同地区各種団体(保護司、更生保護女性会、民生児童委員、東大崎防犯協会、日本語学校生徒)のほか、古川警察署及び大崎市役所等と連携し、30人が参加して全国地域安全運動の運動重点や当該地域で多発している自転車盗難被害防止を呼び掛ける防犯キャンペーンを実施しました。
この日の活動は、通勤・通学のためにJR西古川駅を利用する方々に、運動重点である、〇特殊詐欺、SNS型投資・ロマンス詐欺の被害防止、〇子どもと女性の犯罪被害防止、〇万引きの被害防止の3点とともに、古川警察署管内で多発している自転車盗被害防止のために「鍵かけ・2ロック」を呼び掛けました。参加者が横断幕やのぼり旗を掲出して、防犯チラシやグッズを配布しながら、駅を利用する一人ひとりに注意喚起を行い、併せて青パト隊による巡回パトロールも行いました。
防犯協会連合会の呼びかけに多くのボランティア団体の方が参加してくださり、大崎東部地区の防犯意識の高さが再認識された活動でした。
※ 防犯キャンペーンの様子

『三本木地域防犯協会による防犯キャンペーン』
大崎東部地区防犯協会連合会の三本木地域防犯協会では、10月15日(水)、大崎市役所三本木総合支所、古川警察署及びJA古川南部支店等と連携し、11人が参加して特殊詐欺被害の抑止に向けた防犯キャンペーンを実施しました。
この日の活動は、JA古川南部支店と三本木郵便局の協力を得て、2ヶ月に一度の年金支給日に合わせて実施したもので、参加者が金融機関を利用する高齢者を重点に、防犯チラシやグッズを配布しながら特殊詐欺被害防止について注意を呼びかけました。さらに、国際電話番号を使って詐欺の電話をかけてくる手口が多くなっていることから、国際電話の発着信を休止できることを呼びかける「#みんとめ」についての周知広報も行いました。防犯チラシを受け取った方からは、「知らない電話には出ないようにします」との声が多く聞かれ、参加者の思いが地域の方々にしっかりと伝わったとても有意義な活動になりました。
三本木地域防犯協会では、今後も関係者が連携し、継続して特殊詐欺被害防止広報に取り組んでいくことにしています。
※ 防犯キャンペーンの様子

白石地区鎌先地区防犯協会では、地域住民が犯罪被害に遭わないように、地域の連携を深め、防犯意識を高めるための活動を積極的に行っています。地域に根差したその取組みについて、紹介します。
農家が多い鎌先地区では、秋の収穫時期は農作物どろぼう被害が心配されます。6月には鎌先地区の工事現場で、鉄板が盗まれる被害が発生しました。「売れるものは何でも盗む」という風潮を反映した犯罪は、福岡地区にも広がってきているようです。鎌先地区防犯協会では、「米・果実どろぼう警戒」を呼び掛けるオリジナルポスターを50枚作成し、農協をはじめ地域内に配布・掲示しました。
また、鎌先地区防犯協会では、定期的な青色防犯パトロール活動とともに、独自に広報紙「福岡地区地域安全安心ステーションだより」を作成し、1,000部を印刷して地区内各戸に配布・回覧しています。この広報紙は、平成21年から継続して作成しており、警察署との合同会議などにより得たタイムリーな犯罪情報のほか、消防署や金融機関にも働き掛け鮮度の高い情報を得て、地域に根差した、盛りだくさんのテーマを掲載しています。仙台育英高校の生徒の列に飲酒運転の車が突っ込み、生徒3人が死亡した事故を契機に制定された「飲酒運転根絶の日(毎年5月22日)」には、「あの事故から20年 飲酒運転根絶」というテーマで、飲酒運転根絶を訴えました。
防犯活動は、地域が一つになって、続けていくことが大切です。白石地区鎌先地区防犯協会のこれからの取組みに、大いに期待しています。

どろぼう警戒オリジナルポスター

№.82 「改めて 山火事の恐ろしさ!」

№.83 「あの事故から20年 飲酒運転根絶」

№.84 「不忘地区で住居侵入続く」

№.85 「地域安全安心運動 白石署の重点」
大崎東部地区防犯協会連合会では、夏の地域安全運動に当たり傘下の単協に積極的な取組みを呼び掛け、様々な活動を展開しました。その中で、高倉地区防犯協会が福祉団体や警察署と連携して一人暮らしの高齢者宅を訪問した活動について紹介します。
この活動は、高倉地区防犯協会が民生委員児童委員協議会、社会福祉協議会及び古川警察署古川西交番と連携し計15名が参加して、高齢の方々の長寿を願い、安全で安心して暮らせる地域をつくるための活動として7月に実施したもので、5班編成で一人暮らしの高齢者43世帯を訪問しました。
訪問先では、健康維持や転倒防止、熱中症予防などについて注意を呼び掛けるとともに、身近で発生している事件・事故や被害に遭わないために気を付けることを伝え、鉢植えを届けました。
鉢植えを届けられた高齢者の方からは、「花を見るとホッとします。被害に遭わないように気を付けます」との声が聞かれ、見守り、支え合う地域づくりにとても有意義な活動になりました。
※ 訪問の様子



大河原地区防犯協会連合会では、小、中、高等学校の夏休み期間に合わせて各種犯罪被害防止や非行防止に向けた防犯パトロールを行うなど、地域ぐるみでの防犯活動を実施しました。その内容について紹介します。
大河原地区防犯協会連合会の大河原町防犯協会は、児童・生徒の犯罪被害防止や非行防止に向け、夏休み期間中の約1か月間、小・中学校教員などと連携して、商業施設などの防犯パトロールを実施しました。このパトロールには、大河原町防犯協会員や大河原町防犯指導隊員のほか大河原町内小・中学校教員、大河原町役場職員の計30名が参加し、子供たちにも積極的に声がけを行いました。
また、大河原町役場敷地内や人通りが多い町内の道路に防犯啓発の横断幕やのぼり旗を掲出し、住民の方々の防犯意識を高め、犯罪が発生しにくい雰囲気づくりに努めました。
このような活動などもあり、大河原町においてはこの夏に大きな事件・事故の発生もなく、楽しい夏休みは終了しました。
※ 防犯パトロールの様子


※ 横断幕やのぼり旗の掲出



仙台市若林区防犯協会連合会の南材地区防犯協会では、8月15日(金)に若林警察署及び若林区役所と連携して、毎月継続して実施している防犯キャンペーンを行いました。このキャンペーンは、金融機関や商店街を利用する方々に特殊詐欺被害防止を呼びかけるものです。
今回のキャンペーンには、南材地区防犯協会の防犯指導隊や防犯女性部のほか、若林警察署の警察官や若林区役所の職員など11人が参加し、七十七銀行河原町支店の敷地内や河原町商店街の歩道において実施しました。
参加者は、銀行や商店街を利用する方々に、「みんなでとめよう‼ +(国番号)から始まる国際電話番号に注意! SNSで知り合った人に投資を勧められたら詐欺を疑って!」と書かれたチラシとうちわを配り、特殊詐欺被害防止を呼びかけました。実施した日は年金支給日で金融機関の利用者が多く、商店街もお盆の買い物客で賑わっていました。午前中に実施したとはいえ、ものすごい暑さのなかうちわの配布はよろこばれ、準備した100人分のうちわはあっという間に配り終えました。
南材地区防犯協会では、今後とも「継続して続けることが、犯罪の被害防止につながる」との思いをもって、継続して防犯広報を実施していくことにしています。
※ 防犯キャンペーンの様子



中山地区防犯協会による防犯パトロール及び公園安全点検の実施
仙台北地区防犯協会連合会の中山地区防犯協会では、8月20日に仙台北警察署中山交番と連携して、青葉区中山3丁目地内にあるうどう沼公園周辺の防犯パトロール及び公園安全点検を行いました。
この活動は、中山地区防犯協会の5名が中山交番の警察官とともに防犯パトロールを兼ねて、うどう沼公園内に設置された立入禁止の看板の設置状況、沼周辺のフェンスや救助用浮き輪の破損の有無及び見晴台、東屋や遊歩道に設置されている手摺りの破損の有無などについて点検を行ったものです。点検の結果、緊急に補修すべき不具合箇所はありませんでしたが、同協会では今後とも定期的に点検を行うことにしています。
毎年全国では、立入禁止の沼などにおいて痛ましい事故が起きています。安全のための対策とともに、日ごろからの点検が大切です。地域における安全・安心のための中山地区防犯協会の活動について紹介しました。



安全点検参加者 看板やフェンスの確認状況 救助用浮き輪の確認状況
大崎東部地区防犯協会連合会では、8月3日(日)、大崎市古川で開催された「古川まつり」において、古川警察署、大崎市役所の協力を得て、関係機関・団体が参加しての防犯合同キャンペーンを実施しました。その内容について紹介します。
「古川まつり」は、毎年、地元住民をはじめ近隣市町から大勢の来場者があり、たくさんの賑わいをみせる地域のお祭りです。今年も、大崎東部地区防犯協会連合会が中心となり、古川警察署、大崎市役所、大崎東部地区少年補導員協会や古川地区飲食業暴力団追放対策協議会と連携して、「古川まつり」への来場者に防犯広報などを実施する合同キャンペーンを実施しました。
キャンペーンでは、大崎市長や古川警察署長の出席をいただき、今年は宮城県警察のマスコットキャラクター「みやぎくん」やご当地ヒーロー「オダヅナー」も参加し総勢35名で、来場された方に大崎東部地区防犯協会連合会が作成した防犯うちわや古川暴力団追放対策協議会が作成した防犯ウェットティッシュを配布して、特殊詐欺被害防止、少年非行防止や暴力団追放を呼び掛けました。
キャンペーン終了後は、引き続き大崎市長や古川警察署長とともに古川警察署や大崎東部地区少年補導員協会が少年非行防止に向けたパトロールを実施しました。
猛暑の中での合同キャンペーンでしたが、参加した方々の防犯にかける熱い思いを多くの方に届けることができた有意義な活動でした。
※ 合同キャンペーンの様子


