大崎東部地区防犯協会連合会では、夏の地域安全運動に当たり傘下の単協に積極的な取組みを呼び掛け、様々な活動を展開しました。その中で、高倉地区防犯協会が福祉団体や警察署と連携して一人暮らしの高齢者宅を訪問した活動について紹介します。
この活動は、高倉地区防犯協会が民生委員児童委員協議会、社会福祉協議会及び古川警察署古川西交番と連携し計15名が参加して、高齢の方々の長寿を願い、安全で安心して暮らせる地域をつくるための活動として7月に実施したもので、5班編成で一人暮らしの高齢者43世帯を訪問しました。
訪問先では、健康維持や転倒防止、熱中症予防などについて注意を呼び掛けるとともに、身近で発生している事件・事故や被害に遭わないために気を付けることを伝え、鉢植えを届けました。
鉢植えを届けられた高齢者の方からは、「花を見るとホッとします。被害に遭わないように気を付けます」との声が聞かれ、見守り、支え合う地域づくりにとても有意義な活動になりました。
※ 訪問の様子
一般の方から、「防犯協会を名乗る者から電話があり、家族構成を尋ねられた」との情報がありました。相手方に、いずれの防犯協会であるかを確認したところ、「宮城県の防犯協会」や「仙台市の防犯協会」などと曖昧な回答をして一方的に電話を切ったそうです。宮城県防犯協会連合会や仙台市防犯協会連合会では、このような電話や調査は行っていません。この電話の目的は現在のところ不明ですが、これまでに悪意を持って個人情報を聞き出す手口も確認されていますので、十分に注意をお願いします。このような電話があった際は、最寄りの警察署に相談してください。
大河原地区防犯協会連合会では、小、中、高等学校の夏休み期間に合わせて各種犯罪被害防止や非行防止に向けた防犯パトロールを行うなど、地域ぐるみでの防犯活動を実施しました。その内容について紹介します。
大河原地区防犯協会連合会の大河原町防犯協会は、児童・生徒の犯罪被害防止や非行防止に向け、夏休み期間中の約1か月間、小・中学校教員などと連携して、商業施設などの防犯パトロールを実施しました。このパトロールには、大河原町防犯協会員や大河原町防犯指導隊員のほか大河原町内小・中学校教員、大河原町役場職員の計30名が参加し、子供たちにも積極的に声がけを行いました。
また、大河原町役場敷地内や人通りが多い町内の道路に防犯啓発の横断幕やのぼり旗を掲出し、住民の方々の防犯意識を高め、犯罪が発生しにくい雰囲気づくりに努めました。
このような活動などもあり、大河原町においてはこの夏に大きな事件・事故の発生もなく、楽しい夏休みは終了しました。
※ 防犯パトロールの様子
※ 横断幕やのぼり旗の掲出
仙台市若林区防犯協会連合会の南材地区防犯協会では、8月15日(金)に若林警察署及び若林区役所と連携して、毎月継続して実施している防犯キャンペーンを行いました。このキャンペーンは、金融機関や商店街を利用する方々に特殊詐欺被害防止を呼びかけるものです。
今回のキャンペーンには、南材地区防犯協会の防犯指導隊や防犯女性部のほか、若林警察署の警察官や若林区役所の職員など11人が参加し、七十七銀行河原町支店の敷地内や河原町商店街の歩道において実施しました。
参加者は、銀行や商店街を利用する方々に、「みんなでとめよう‼ +(国番号)から始まる国際電話番号に注意! SNSで知り合った人に投資を勧められたら詐欺を疑って!」と書かれたチラシとうちわを配り、特殊詐欺被害防止を呼びかけました。実施した日は年金支給日で金融機関の利用者が多く、商店街もお盆の買い物客で賑わっていました。午前中に実施したとはいえ、ものすごい暑さのなかうちわの配布はよろこばれ、準備した100人分のうちわはあっという間に配り終えました。
南材地区防犯協会では、今後とも「継続して続けることが、犯罪の被害防止につながる」との思いをもって、継続して防犯広報を実施していくことにしています。
※ 防犯キャンペーンの様子
中山地区防犯協会による防犯パトロール及び公園安全点検の実施
仙台北地区防犯協会連合会の中山地区防犯協会では、8月20日に仙台北警察署中山交番と連携して、青葉区中山3丁目地内にあるうどう沼公園周辺の防犯パトロール及び公園安全点検を行いました。
この活動は、中山地区防犯協会の5名が中山交番の警察官とともに防犯パトロールを兼ねて、うどう沼公園内に設置された立入禁止の看板の設置状況、沼周辺のフェンスや救助用浮き輪の破損の有無及び見晴台、東屋や遊歩道に設置されている手摺りの破損の有無などについて点検を行ったものです。点検の結果、緊急に補修すべき不具合箇所はありませんでしたが、同協会では今後とも定期的に点検を行うことにしています。
毎年全国では、立入禁止の沼などにおいて痛ましい事故が起きています。安全のための対策とともに、日ごろからの点検が大切です。地域における安全・安心のための中山地区防犯協会の活動について紹介しました。
安全点検参加者 看板やフェンスの確認状況 救助用浮き輪の確認状況
昨年8月以降、SNS等で実行犯を募集する手口による強盗等の凶悪な事件が全国において相次いで発生しています。一軒家を狙った強盗事件の被害に遭わないための対策としては、
〇 突然の電話や訪問者に、個人情報を教えないこと
〇 急な訪問者を簡単に家の中に入れないこと
〇 強盗犯人が入れないような住宅設備を設置すること
が大切です。
(公社)宮城県防犯協会連合会では、「家」の防犯対策として有効な防犯設備を広く普及させるため「県防連だより」を作成しましたので紹介します。
※ 県防連だより「安全と安心のための「家」の防犯対策」
フィッシングとは、実在する企業・団体等や官公庁を装うなどしたメールまたはショートメッセージサービスを送り、その企業等のウェブサイトに見せかけて作成した偽のウェブサイト(フィッシングサイト)を受信者が閲覧するように誘導し、当該フィッシングサイトでアカウント情報やクレジットカード番号等を不正に入手する手口です。
インターネットバンキングに係る不正送金事犯やクレジットカードの不正利用被害の多くは、この手口によるものです。あなたの携帯電話にも、不審なメールが届いていませんか?不審なメールやSNSに記載されたリンクを安易にクリックしてはいけません。
警察ではフィッシングに騙されないように、注意を呼び掛けています。下記の「CyberNews」から注意すべきポイントを確認してください。
※ 宮城県警察が注意を呼び掛け
(公社)宮城県防犯協会連合会と宮城県警察では、令和7年度「全国地域安全運動 防犯作文・ポスター審査会」を開催しました。その概要を紹介します。
全国の防犯協会と警察では、例年10月11日から20日までの10日間、「全国地域安全運動」を実施していますが、この運動に合わせ、(公社)宮城県防犯協会連合会(以下「県防連」)と宮城県警察(以下「県警察」)では、青少年の健全育成と地域社会における安全思想の浸透を目的に、小学校、中学校及び高等学校の児童、生徒から防犯作文と防犯ポスターを募集しました。今年度は防犯作文が小学校と中学校から合計6作品、防犯ポスターは小学校、中学校及び高等学校から各地区の審査を通過した合計69作品の応募がありました。
防犯作文については、県警本部幹部のほか部外審査員を交えて書面審査の形式で行われ、小学校の部では、仙台市立南小泉小学校の伊藤優理さんの「わたしの好きな町」が最優秀に選ばれました。伊藤さんの作品は、心細く、怖い思いをしながら夜道を帰った経験をもとに、近所の人と積極的にコミュニケーションをとることにより、みんなが安心できる町ができるという思いをつづったものです。中学校の部では、岩沼市立岩沼中学校の茨木奈緒さんの「油断が招く危うさ」が最優秀に選ばれました。茨木さんの作品は、学校の授業で開催された薬物乱用防止教室をきっかけに、薬物を中学生である自分の身近な問題として考え、薬物乱用防止のためには正しい知識としっかりとした意志を持つことが大切であるとつづられています。いずれの作品も、安全で安心な地域社会をつくるために、それぞれの視点から真剣に考えた思いがつづられており、多くの方に読んでいただきたいと思います。
防犯ポスターについては、8月20日(水)、警察本部において審査会を開催し、県警察本部佐藤誠生活安全部長はじめ県警察本部幹部のほか部外審査員による審査の結果、小学校の部では栗原市立築館小学校の三田果歩さん、中学校の部では登米市立登米中学校の小堀楓芽さん、高等学校の部では東北生活文化大学高等学校の小林佳依さんの作品が最優秀に選ばれたほか、優秀作品に小学校の部から2作品、中学校の部から10作品、高等学校の部から4作品が、また、佳作に小学校の部から2作品、中学校の部から8作品、高等学校の部から5作品が選ばれました。防犯ポスターの審査終了後の講評では、県警察本部佐藤誠生活安全部長から「いずれの作品も力作ぞろいで甲乙つけがたかった。子供の感性はとても豊かで、真剣さが伝わってきた。家庭から防犯意識が広まることを期待する」とのコメントがありました。
最優秀に選ばれた作文とポスターは県防連ホームページ及び広報誌「防犯みやぎ」に掲載されるほか、防犯広報用のポスターやカレンダーに活用される予定です。
※ 防犯ポスター審査会の様子
最優秀ポスター
小学校の部 中学校の部
高等学校の部
宮城県風俗環境浄化協会(以下「県風俗環境浄化協会」)は8月27日(水)、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(以下「風営適正化法」)の規定に基づき、風俗営業(パチンコ店営業)に従事する管理者52人を集め、令和7年度第3回風俗営業管理者講習会(以下「管理者講習会」)を開催しました。その内容について紹介します。
宮城県防犯協会連合会(以下「県防連」)は風営適正化法の規定に基づき、宮城県公安委員会から風俗環境浄化協会の指定を受け、風俗環境の浄化並びに健全育成に向けた事業を行っていますが、その一環として、8月27日(水)、仙台市青葉区の戦災復興記念館において管理者講習会を開催しました。
講習会には、仙台市のほか、大崎市、名取市等においてパチンコ店を営む店舗の管理者52人が出席し、はじめに県風俗環境浄化協会(県防連)の専務理事が風俗営業管理者制度について説明したのち、宮城県警察本部生活安全企画課、(公財)宮城県暴力団追放推進センター及び県風俗環境浄化協会の担当者が、それぞれ「適切な風俗営業」、「暴力団の壊滅」及び「管理者業務の実施要領」について講習を行いました。
風俗営業に従事する管理者は、風営適正化法の規定により、概ね3年に1回、管理者講習を受講することが義務付けられており、出席者は風俗営業を取り巻く最新の情勢などを知ることで、健全営業に向けた認識を新たにしていました。
なお、県風俗環境浄化協会では本年度、県内で7回の管理者講習会を計画しており、今後は石巻市で2回(10月、11月)、仙台市で2回(12月、8年2月)の開催を予定しています。
管理者講習会に関する問い合わせは、県風俗環境浄化協会(県防連、TEL022-355-7401)までお願いします。
※ 管理者講習会の様子
大崎東部地区防犯協会連合会では、8月3日(日)、大崎市古川で開催された「古川まつり」において、古川警察署、大崎市役所の協力を得て、関係機関・団体が参加しての防犯合同キャンペーンを実施しました。その内容について紹介します。
「古川まつり」は、毎年、地元住民をはじめ近隣市町から大勢の来場者があり、たくさんの賑わいをみせる地域のお祭りです。今年も、大崎東部地区防犯協会連合会が中心となり、古川警察署、大崎市役所、大崎東部地区少年補導員協会や古川地区飲食業暴力団追放対策協議会と連携して、「古川まつり」への来場者に防犯広報などを実施する合同キャンペーンを実施しました。
キャンペーンでは、大崎市長や古川警察署長の出席をいただき、今年は宮城県警察のマスコットキャラクター「みやぎくん」やご当地ヒーロー「オダヅナー」も参加し総勢35名で、来場された方に大崎東部地区防犯協会連合会が作成した防犯うちわや古川暴力団追放対策協議会が作成した防犯ウェットティッシュを配布して、特殊詐欺被害防止、少年非行防止や暴力団追放を呼び掛けました。
キャンペーン終了後は、引き続き大崎市長や古川警察署長とともに古川警察署や大崎東部地区少年補導員協会が少年非行防止に向けたパトロールを実施しました。
猛暑の中での合同キャンペーンでしたが、参加した方々の防犯にかける熱い思いを多くの方に届けることができた有意義な活動でした。
※ 合同キャンペーンの様子