塩釜警察署管内では、毎年5月頃になると、日本三景「松島」に通じる県道や県民の憩いの場所である「宮城県民の森」、コンサートや各種競技で利用される「宮城県総合運動公園」等周辺に「熊」が出没し、施設利用者や地域住民等から数多くの目撃情報が寄せられています。そこで、宮城県猟友会塩釜支部では、地域住民の不安を解消し「安全・安心」を確保するため、利府町・松島町防犯協会や警察、自治体等と連携し「くまさんパトロール」と銘打ち、パトロールを実施することに決定しました。塩釜地区防犯協会連合会では、「くまさんパトロール」を実施するに当たり、「安全・安心まつづくり」の一環として、パトロール車両用の「防犯あんどん」と「くまさんパトロール実施中」のマグネット式シートを作成して猟友会に提供することとし、6月15日(金)塩釜警察署において交付式を開催し、警察署長から猟友会塩釜支部の代表者に交付しました。今後、当地区防連では、猟友会等と連携し、各種情報を共有しながら、通学路における子供達や観光客、地域住民の安全・安心確保に向け、「くまさんパトロール」を実施することとしています。
加美地区防犯協会連合会では、警察や自治体、タクシー協会等と連携し、住民バスやタクシーの利用客を対象に特殊詐欺の手口等を広報啓発し被害防止を図るため、5月24日(木)、加美警察署において、宮城県タクシー協会大崎支部加美支会と住民バスを運行する加美・色麻両町に対し広報用ステッカーと防犯グッズの贈呈式を行いました。加美地区防連では、比較的高齢者の利用が多い住民バスとタクシーの交通機関に着目し、利用客に被害防止を呼びかけるため、住民バス用として加美・色麻両町にステッカー60枚、加美地区の6社が加盟する県タクシー協会大崎支部加美支会にポケットテッシュ2,000個贈呈したものです。贈呈式では、警察署長から「タクシーや住民バスの利用者は高齢者が多い、注意喚起に協力して欲しい」とあいさつし、タクシー協会加美支会の会長は「テッシュを渡しながら注意を呼びかけていきたい」と語っていました。
黒川地区防犯協会連合会では、傘下の大郷町防犯協会や大和警察署、大郷よくし隊(大郷中学校アルカス)と連携し、5月13日(日)、道の駅おおさとで開催された「B級グルメグランプリ」の会場において、関係者20名が参加し、のぼり旗を掲げるなどして「特殊詐欺被害防止やインターネット安全利用」を呼びかける「防犯キャンペーン」を実施しました。
キャンペーンでは、来場者約300名に対し、防犯広報用チラシや啓発用防犯グッズ、さらに、大郷中学校花いっぱいプロジェクトが育てた「花の種」を配布しながら、高齢者等には「振り込め詐欺等の特殊詐欺被害防止」、子供達には「インターネットの安全利用」等について呼び掛けを行いました。来場者は、生徒達の熱心な説明に耳を傾けてチラシ等を受け取っており、有意義なキャンペーンとなりました。
古川警察署管内では、刑法犯認知件数が平成13年のピーク時から一貫して減少していますが、刑法犯認知件数の50%以上を占める窃盗犯のうち、自転車盗が約20%と高い水準で発生していることから、警察署では、平成30年の重点抑止犯罪の1つに「自転車盗」を選定し、被害防止対策を進めています。 管内では、特にJR各駅駐輪場において盗難被害が後を絶たず、平成27年には、JR古川駅駐輪場に「防犯カメラ」を設置したところ、被害が大幅に減少し、大きな効果が見られたことから、古川駅に次いで盗難被害の多い「JR鹿島台駅駐輪場」に防犯カメラを設置すべく、関係機関・団体に働きかけを行ってきました。その結果、「鹿島台地域防犯協会」において、同駐輪場に「簡易防犯カメラ」を設置することとし、5月25日から運用することとなったものです。そこで大崎東部地区防連では、5月25日(金)、当地区防連や鹿島台地域防犯協会、警察署、大崎市、JR東日本等関係者約40名出席の下「運用開始式」を開催し、終了後は、同駐輪場周辺において「被害防止キャンペーン」を実施しました。なお、設置したカメラは、単独稼働可能なタイプで、月に1回程度バッテリー及びSDカードを交換して運用するもので、今後、被害防止に向けて大きな効果が期待されています。
大崎東部地区防犯協会連合会では、古川警察署と連携し、5月15日(火)、大崎市立ゆめのさと幼稚園において、警察官を不審者役として職員を対象とした対応訓練及び園児の避難訓練を実施しました。訓練は、園内に侵入しようとする不審者に対し、職員が落ち着かせながら来園理由等を質問し、他の職員が110番通報を行いました。その間、園児の避難誘導を行い、駆けつけた駐在所員が不審者を確保しました。訓練終了後は、園児に対し「いかのおすし」防犯教室を実施し、教職員に対しては、刺す股の使用訓練と護身術の訓練を実施しました。園児からは「怖い人がいたら逃げます」、職員からは「急にナイフを出されてどうしたらいいか分からなかった、不断から安全について考えていきたい」などの声が寄せられました。
仙台南地区防犯協会連合会傘下の山田防犯協会では、仙台南警察署や太白区役所等と連携し、春の地域安全運動の一環として「上野山市民まつり」会場において「特殊詐欺等被害防止キャンペーン」を実施しました。キャンペーンの実施に当たっては、事前に警察署生活安全課や山田交番、太白区役所と打合せを行い、春の地域安全運動期間中の5月13日(日)、防犯指導隊や防犯女性部、町内会役員等20名が参加して実施しました。当日は、地域内外からの多数の祭り客を対象に、防犯チラシや防犯グッズを配布し、特殊詐欺や街頭犯罪の被害防止を呼びかけました。祭り客からは、「特殊詐欺にも色々な手口があるんですね、被害にあわないように気を付けます」などの声が寄せられるなど、有意義なキャンペーンとなりました。
中田中部町内会連合会は、昭和61年、東中田町内会連合会から分割し、その後、防犯協会に加入せず、独自で各種防犯活動や児童生徒の見守り活動等を実施してきました。しかし、高齢者を対象とした特殊詐欺や子ども女性を対象とした脅威事案が多発傾向にある中で、今後、地域に根ざした防犯活動を実施していくためには、防犯協会を設立の上、仙台南地区防犯協会連合会や警察署、自治体等関係機関団体と連携し、防犯情報等を共有しながら地域に根ざした活動を進めていくことが必要である、との意見が出されました。 そこで、同町内会連合会では、これまで、仙台南地区防連や仙台南署、東中田交番等と「防犯協会設立」に向けた打合せ等を重ね、今般の設立にこぎ着けました。設立総会は、5月20日(日)、太白区袋原コミュニティセンターにおいて、関係者約40名の出席の下に開催し、上程された4議案全て承認され、設立に至ったものです。なお、6月22日、仙台南地区防連の総会を開催予定ですが、その中で、中田中部地区防犯協会を新規単位防犯協会として承認することとなっています。
仙台南地区防犯協会連合会傘下の南材地区防犯協会では、同地区防犯協会員をはじめ、警察署や区役所、地域団体等から約60名が参加し、5月8日(火)、南材木町小学校「学区全域」において、特殊詐欺の被害防止に向けた街頭パレードや「不法チラシの撤去やゴミ拾い」等の環境美化活動を実施しました。同活動は、南材地区安全安心推進会議(南材地区町内会)の主催で、南材コミュニティセンターを起点に3班(各20名)に分かれ、それぞれ学区内を街頭パレードし、犯罪被害の防止等を呼びかけ、さらに、不法チラシの撤去やゴミ拾い等の環境美化活動を実施したものです。
これまでの継続した活動により、ゴミの量は少なくなり、環境的にもきれいな状態となり、また、特殊詐欺の被害防止に関しても大きな効果が得られるものと期待しています。
公益社団法人宮城県防犯協会連合会は、平成30年5月29日(火)午後2時から同3時50分まで、仙台市青葉区の「パレス宮城野」において、宮城県知事(代理:河端副知事)、県議会議長(代理:伊藤文教警察委員長)、髙須警察本部長はじめ来賓出席の下、平成30年度通常総会を開催しました。
通常総会は、会長挨拶、来賓祝辞の後、姉歯会長が議長となり、3議案について提案がなされ、それぞれ審議が行われました。議案は、第1号議案「平成29年度事業報告並びに収支決算報告について」、第2号議案「会費等取扱規程の改正について」、第3号議案「理事1名の選任について」であり、専務理事からそれぞれの議案について説明がなされ、慎重な審議を経て3議案ともに原案どおり承認されました。
また、先の理事会において決議された「平成30年度事業計画並びに収支予算」と「資金調達及び設備投資の見込み」について、専務理事から報告がなされました。
気仙沼地区防犯協会連合会傘下の魚町・北・中央・三八沢田の4つの防犯協会で組織する「気仙沼ぼうはんセンター運営委員会」では、東日本大震災の津波で流失し、閉所していた「気仙沼ぼうはんセンター」を再建し、5月15日(火)、気仙沼市役所において、気仙沼市長をはじめ気仙沼警察署長等関係者70名の出席の下、開所式を開催しました。民間交番としての同センターは、2003年に一番街商店街の空き店舗を借り受けて開所し、魚町・北・中央・三八沢田の4つの防犯協会のパトロールの拠点や防犯相談窓口などとして広く地域住民に親しまれていました。しかし、2011年の東日本大震災の津波で拠点施設が流失したため、やむなく閉所していましたが、「運営委員会」がセンターの再建先を探していたところ、南町交番が仮設庁舎として使用していたコンテナハウスを転用することとし、7年ぶりに復活することとなったものです。開所式では、北防犯協会の鈴木隊長が「新たな拠点で隊員一同団結し、犯罪のない明るい地域社会づくりに邁進します」と決意表明し、運営委員会の千葉会長は「探し続けていた拠点がようやく見つかった、安心して暮らせる地域づくりに貢献したい」と心を新たにしていました。