(公社)宮城県防犯協会連合会と宮城県警察では、令和8年度「全国地域安全運動 防犯作文・ポスター審査会」を開催しました。その概要を紹介します。
全国の防犯協会と警察では、例年10月11日から20日までの10日間、「全国地域安全運動」を実施しています。この運動に合わせ、(公社)宮城県防犯協会連合会(以下「県防連」)と宮城県警察(以下「県警察」)では、青少年の健全育成と地域社会における安全思想の浸透を目的に、小学校、中学校及び高等学校の児童、生徒から防犯作文と防犯ポスターを募集しました。今年度は防犯作文が10作品、防犯ポスターが57作品の応募がありました。
1 防犯作文について
防犯作文については、昨年よりも多い応募があり、県警本部幹部のほか部外審査員を交えて書面審査の形式で行われました。
小学生の部で最優秀に選ばれた仙台市立南小泉小学校の加藤璃子さんの「ある普通の日の一本の電話から」という作品は、母の携帯電話に掛かってきた特殊詐欺の犯人とのやり取りの話を聞いて、被害に遭わないために大事なことを考えた内容が丁寧に綴られています。自分の身近なところで起きた出来事を通して、普段の家族や友人との会話から防犯の絆が広がっていくことを願う優しい思いが伝わってきます。
中学生の部で最優秀に選ばれた岩沼市立岩沼中学校の三浦蒼海さんの「自己防衛」という作品は、自分が詐欺メールに騙されそうになった経験や巧妙化する詐欺手口の現状を踏まえて、「簡単に信用しない自己防衛力」を身に付けることが大切であると訴えます。自分の身を自分で守れるようになる術を身に付けることが、さまざまな犯罪による被害を減少させる第一歩になるという力強いメッセージが込められています。
高校生の部で最優秀に選ばれた古川学園高等学校の守谷凰甫さんの「想像力という防犯」という作品は、母との会話から、薬物依存の入り口は身近なところにあると気付き、その先にどんなことが起きるのかを「想像する力」が依存に陥らないためのブレーキになると考えます。ただし、心が弱っている時の想像力には限界もあることを自覚し、友達同士でブレーキを掛け合える関係をつくっていくことが大切だと訴えます。そして、防犯は警察や大人だけのものではなく、みんなが当たり前の毎日を守るために想像力を高めることが最強の防犯になると力強く締めくくられています。
いずれの作品も、安全で安心な地域社会をつくるために、それぞれの視点から真剣に考えた思いがつづられており、多くの方に読んでいただきたいと思います。
2 防犯ポスターについて
防犯ポスターについては、8月19日(水)、警察本部において審査会を開催し、県警察本部佐藤誠生活安全部長はじめ県警察本部幹部のほか部外審査員による審査の結果、小学生の部では富谷市立成田東小学校の佐藤遙香さん、中学生の部では石巻市立住吉中学校阿部妃花さん、高校生の部では宮城県涌谷高等学校の須藤美祐さんの作品が最優秀に選ばれたほか、優秀作品に小学生の部から3作品、中学生の部から13作品、高校生の部から2作品が、また、佳作に小学生の部から3作品、中学生の部から7作品が選ばれました。
防犯ポスターの審査終了後の講評では、県警察本部佐藤誠生活安全部長から「多数の応募をいただいた。どの作品も、防犯についてのメッセージがとてもよく伝わってくる作品ばかりだった」とのコメントがあり、部外審査員の前東北生活文化大学の佐々木晃先生からは「今年の作品は、切実な思いを訴える作品が多かった。それぞれ世の中のことをよく考えており、子どもの訴える力を感じた」というコメントがありました。
最優秀に選ばれた作文とポスターは県防連ホームページ及び広報誌「防犯みやぎ」に掲載されるほか、防犯広報用のポスターやカレンダーに活用される予定です。



小学生の部 中学生の部
高校生の部